独行法反対首都圏ネットワーク

ML「公立大学の改革フォーラム」ご案内
(2000.6.1 [he-forum 966] 「公立大学の改革フォーラム」ご案内)

みなさん、こんにちは。大礒正美@静岡県立大学です。
 このたび、公立大学の立場から大学改革を論じるMLを立ち上げました。
 ご存じのようにほぼ1年前から、国立大の独立法人化が大問題となってきましたが、公立大は埒外のように思われて、これまでほとんど議論の対象になってきませんでした。ところが、平成12年5月26日、中曽根文相は明確に「国立大学に準じた対応を検討する必要がある」と表明し、問題を一気に公立大にも広げました。
 
 一方、公立大学協会の公式見解では、わずか2ヶ月前の文書においても以下のように述べており、今日の事態を予測していなかった様子が見て取れます。

-----これまでのところこのような設置形態の変化は、国立大学についてのみ現実化しているに過ぎず、公立大学について独立行政法人化を語る論議はみられない。また新しい法人類型の創出は、基本的に法律事項と考えられるから、設置者自治体の判断で、条例によって「自治体版独立行政法人」を創設することはできない。-----(『分権時代の公立大学』)

 しかし、同じ文書の別の箇所では、公立大の問題点について、次のように明確な認識を見せています。

-----ほとんどの設置者自治体においては、これまで公立大学政策というものを専門的に所管する部局(国における文部省に相当する部局)が存在せず、多くの場合ごく貧弱な事務局機能を果たしてきたに過ぎないという実態があるからである。この自治体における文部省機能の不在は、細かいことまで一々口出しせずに大学の自主性を尊重するというメリットを意味すると同時に、設置者側では誰も本気では大学に固有の特性を考慮していないということも意味する。-----

 まさにその通りでして、私はかねてから「公立大が大学改革の弱い環だ」と警告を発してきました(たとえば大学セミナーハウス主催「教員懇談会」講師として)。
 そこで事態がここに来て急展開したタイミングをとらえ、公立大関係者の立場から大学改革を考えるMLを新設することにしたわけです。
 すでに地方国立大と公立大の統合の噂も流れている折りから、参加者は公立大に限らず無制限とし、書き込みも自由とします。ただし、法人化反対を前提とはしません。本当に自由な発言の場としたいのです。全大教高等教育フォーラムや大学改革情報ネットワークと競合するのではなく、相互にリンクを張って協力しながら議論を進めていきたいと願っています。

大礒正美・静岡県立大学教授(日本高等教育学会会員)

参加方法 http://www.egroups.co.jp/group/kouritudai-kaikaku にアクセス

「参加する」をチェックしたあとは、普通のメールソフトでも kouritudai-kaikaku@egroups.co.jp で発言できます。



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