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日本素材物性学会10周年記念シンポジウム
(2000.6.22 [he-forum 1048] 秋田魁新報06/21)
『秋田魁新報』2000年6月21日付
大学の地域貢献を探る/日本素材物性学会10周年記念シンポジウム
日本素材物性学会(会長・牧野和孝秋田大工学資源学部長)の設立10周年記念特別シンポジウムが20日、秋田市の秋田ビューホテルで開かれ、独立行政法人化問題や大学の地域貢献の方策を探った。
同学会や県内の大学関係者約150人が出席。牧野会長のあいさつに続き、文部省高等教育局の合田隆史・大学課長が「大学の組織と運営」と題して特別講演。「独立行政法人化は、民営化でも、市場原理に評価をゆだねるものでもなく、個々の大学のアカウンタビリティー(説明責任)を明確に求める仕組み。大学の意思決定機能が大切になる」などと強調した。
パネル・ディスカッションでは、合田課長と板東久美子副知事、日本学術振興会の林和弘総務部長、東大生産技術研究所の前田正史教授の四人がパネリストを務めた。前田教授は「国立大学は納税者への説明責任があり、外に向けて自分たちの活動を説明していくべきだ」と指摘。
板東副知事は「地方の国公立大、私立大学は地域へのサービスという面が将来を左右するのではないか」と述べ、社会人教育を重んじた多様な教育プログラムの提供や、メディアを活用した遠隔教育の必要性を強調した。
この日はシンポジウムに先立ち、同学会員による研究発表や総会なども行われた。