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文部省・調査検討会議についてのある情報
(2000.6.20 [he-forum 1044] 調査検討会議についてのある情報)
岐阜大学地域科学部の竹森です。
学内で学長のもとに設置された独立行政法人化問題検討委員会での学長報告のメモですが、まだどこでも報じられていないようですので、紹介します。
6月9日に文部省から国大協に調査検討会議への参加要請があったこと、その際国大協側は聞き置くレベルにとどめ、総会で検討することとした。これらは知られているところですが、その際に文部省はかなり具体的に調査検討会議の構成についても提案をしたようです。学長の報告にしたがって再現してみますと、以下のようになります。
文部大臣のもとにある「今後の国立大学等の在り方に関する懇談会」(俗に「賢人会」という)の下に「調査検討会議」がおかれる。
この調査検討会議は、4つのWG(各15人程度)、全体で60人ほどの構成
第1グループ:法人の基本問題
第2グループ:目標・計画・評価等に関する問題
第3グループ:人事システム
第4グループ:財務・会計システム
以上の4つのWGには、国立大学の学長を3人入れ、他には外部の有識者(公立大、私大、経済界、マスコミの代表など)5人、研究者代表5人(これは部局長などを想定)、それに国立大学の事務局長から1人、地方のバランスを考慮して編成する。
各グループには、それぞれ国大協の第1常置委、第8常置委、第4常置委、第6常置委の委員長がその座長を務め、委員から2人ずつ参加を求めるというもの。
各グループの調整のために、連絡調整会議をおくことも検討しているという。
国大協総会では、この調査検討会議に参加することそのものへの異論もでたが、最終的には発表されたようなことになった。国大協会長は賢人会または連絡調整会議に参加していくべきとか、参加する場合には各委員が国大協の意を踏まえていくべきとか自由な立場でいいとかの議論もあった。
最終的には発表されたようなことになった。国大協会長は賢人会または連絡調整会議に参加していくべきとか、参加する場合には各委員が国大協の意を踏まえていくべきとか自由な立場でいいとかの議論もあった。
以上のようなものです。今後どう具体化されるか注視する必要がありますが、まずは北大の辻下さんがhe-forum1042などで指摘されているように、参加自体を問題にする必要がありますと思います。
加えて注意が必要だと思うのは、国大協の総会決議の受けとめ方、さらには5月の文部大臣説明とその後の質疑の受けとめ方、かなり大学ごとに「温度差」があるのではと感じている点です。現局面をどう理解するか、私にはわかりかねるところがあるのですが、情報網を広げて確認する作業をどこかでやる必要があるのではないでしょうか。