独行法反対首都圏ネットワーク

国大協、独法化容認へ(5/20東京新聞)
(2000.5.20 [he-forum 905] 東京新聞05/20)

『東京新聞』2000年5月20日付

国大協、独法化容認へ

文部省の検討作業参加意向
条件付き方針転換

国立大学協会の蓮実重彦会長(東京大学長)は十九日、同協会の理事会で「文部省と一緒によりよい法人化を目指そう」と話し、二十六日に開かれる国立大学長・大学共同利用機関長会議の後、同省の検討作業に参加する意向を示した。国大協は、これまで独法化の大枠を定めた通則法の適用に反対してきたが、独法化そのものについては態度を明らかにしていなかった。理事の多くは蓮実会長の方針に理解を示しており、国大協は条件付きながら「独法化容認」へとかじを切ることが確実になった。
蓮実会長は、独法化をめぐる自民党グループの検討状況など一連の経過を紹介。同党などから国立大批判が強い中で、理想的な法人化を実現するには、文部省と敵対するのは得策ではないとの見方を示した。
そのうえで文部省が独法化案の詰めの検討を予定している識者グループに国大協からメンバーを参加させるなど、同省を支援し、一緒になって法人化を進めることを提案した。
これに対して、一部の理事からは「手順を踏んでほしい」とする意見が出たため、総会での議論を経たうえで国大協としての態度を決めることになった。
理事の中からは会長発言への反対はほとんどなかったが、独法化に強く反発する学長もおり、学長会議や総会では活発な議論が展開されるとみられる。
総会の日時は会長に一任され、六月の定例総会を待たずに臨時総会が開かれる見通しが強まっている。



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