独行法反対首都圏ネットワーク

五大学連合の現状
(2000.4.28 [he-forum 848] 五大学連合の現状)

全国で東京の五大学連合を念頭に置いた離合集散の動きがありますが、その五大学連合の最近の状況をお知らせします。

まず、五大学連合の会議は2月9日、3月14日、4月25日の三回開かれています。しかし、東京芸術大学は一貫して参加しておらず、実質的には四大学連合構想となっています。

また、4月26日の一橋大学の部局長会議では、学長が突然五大学連合に代えて、三大学連合・一法人構想を出してきたとのことです。部局長会議では、一法人化することは認めず、とりあえず各大学一法人に修整させた模様です。これは東京外国語大学を排除するもので、東京外大学長は切られてしまったということを意味します。一橋、東工大、医科歯科大で、独法化以後の効率的な総合大学化は可能と判断したとも考えられます。

東京外大では最近、五大学を一法人とした上で、連合評議会と連合事務局(この連合事務局が法人格を取得する)を置き、五大学連合の会長職を設けるという機構図が突如教授会などに配布されていたとのことです。これは、五大学連合施設や連合事務局経費、スタッフ、五大学連合枠の教官(各大学に分属)の新規予算要求を含んでいます。しかし、いずれにせよ、学長個人について言えば、個人プレーと抜け駆けに走った人物が、最後は同じ方法でしっぺ返しを受けたということになります。

一橋の部局長会議の前日、4月25日には、東京外大学長がホストになって三回目の「五」大学連合の会合を開いていたそうですから、かなり皮肉な事態ではあります。アリストテレスはかつて「悪人たちのあいだには友愛は存在しない」と述べたそうですが。

こうしたなかで、一橋大、東京外語大、東工大、医科歯科大の四組合の共催する集会がこの問題をめぐって開かれることになっています(5月12日18時半より一橋大学にて)。この集会は「独立行政法人化と『四大学連合』を考える緊急集会」と題しており、「大学再編の一方
的なプランが、独法化の推進に利用されるという事態を突破する手がかりとしたい」とのことです。



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