独行法反対首都圏ネットワーク |
弘前大が「北奥羽3大学」構想検討
2000.4.27 [he-forum 846] 東奥日報04/27
『東奥日報』2000年4月27日付
----------------------------------------------------------------------
弘大が「北奥羽3大学」構想検討
弘前大学(吉田豊学長)は、岩手大学、秋田大学と教育や研究面で協力し合う「北奥羽三大学協力態勢」の構築を検討している。二十六日の定例会見で吉田学長が明らかにしたもので、(1)教養教育の単位互換(2)国際交流事業の相互協力(3)三大学による共同研究の推進−などが内容。同学長は「研究、教育分野の活性化が狙い。単位互換制度などは、十三年度からでも実施したい」と意向を表明した。
三大学の同構想は学生交流の活性化や柔軟な教育プログラムの提供が目的。吉田学長は今年二月から岩手大の海妻矩彦学長、秋田大の徳田弘学長らと協力態勢構築へ向け話し合いを続けてきた。今年六月にも弘大で話し合いが行われる予定だ。
会見で吉田学長は「構想は、学長レベルでの話し合いの段階だが、互いに協力しようという認識では一致している。単位互換など可能なものは来年度から始めたい」などと意欲を語った。
今後、構想実現へ向け事務レベルで話し合いを進める。各大学間の距離的・時間的な問題など、今後クリアしなければならない問題があり、水野裕副学長は「単位互換をどの程度まで認めるのかなど、今後検討する必要がある」と話している。
首都圏では昨年、一橋、東京工業、東京外国語、東京医科歯科、東京芸術の五大学が教養教育の共同実施や編入学の相互受け入れを柱とする「五大学連合」実現へ向け協議をスタートさせている。今回の北東北三大学の協力態勢も、少子化に伴う十八歳人口の減少、独立行政法人化問題など大学改革のうねりの中で、大学の生き残りをかけて打ち出された方策とみられる。