独行法反対首都圏ネットワーク

大学入試科目増を容認
文部省来年度から 学力低下受け方針(4/15中日新聞)
(2000.4.16 [he-forum 822] 中日新聞 2000.4.15)

中日新聞 2000/04/15

大学入試科目増を容認
文部省来年度から 学力低下受け方針

 文部省は十五日までに、大学入試教科・科目数を減らすように求めてきたこれまでの方針を転換し、大学が希望する場合は増加を認めることを決めた。五月に各国公私立大学長らに科目増容認を通知する。同省はこれまで、高校教育のゆとりを奪うとして、教科・科目増に反対してきた。しかし、生物を履修しない医学部入学者や、全般的な学力低下問題に批判が相次いでいることから、二〇〇一(平成十三)年度入試の実施要項から、大学の自由裁量を認めることにした。
 同省では、五月に出す二〇〇一年度入試の実施要項に「入学者受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)に基づき、受験教科・科目を増やしても減らしてもよい」という趣旨の表現を盛り込むことにしている。ただし、受験生が戸惑わないように変更する場合は二年程度前に公表することも併せて求めていく。
 昨年度の実施要項では、各大学が行う学力検査について「出題教科・科目数は入学志願者の負担を軽減する方向で適切な見直しを不断に行うよう配慮すること」と記述。国公私立大学長らにあてた高等教育局長の通知でも「出題する教科・科目数の削減に引き続き努力すること。この場合、個別学力検査を行わないか、あるいは行ったとしても当該大学・学部の目的、特色、専門分野等の特性に応じ必要な限り」とするよう、よりストレートな表現で教科・科目数を減らすよう求めていた。



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