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新潟の大学 少子化直撃(4/13新潟日報)
(2000.4.13 [he-forum 818] 新潟日報04/13)

『新潟日報』2000年4月13日付

◎新潟の大学 少子化直撃

 ホクギン経済研究所(長岡市)は十一日、少子化や国公立大の独立法人化など環境変化に直面する大学、短大の現状、問題点、取り組みなどをまとめた「転換期を迎える新潟県の大学」を発表した。
 県内の十二大学、八短大について調査した。それによると少子化などで、特に私大、短大で学生確保が難しくなってきている状況が明らかになった。
 私大では一九九六年度以降、志願者の前年比二けた割れが続いており、私立短大は九九年度、前年を一四・九%も下回った。同研究所は「開学六年で志願者が四分の一以下に減った、とするところもあり、経営への影響が心配される」と分析している。
 大学側の対応では、九九年度は全大学・短大が市民らを対象にした公開講座を実施。一般に広く門戸を開放しているほか、新潟大の四百五十七人を筆頭に、全県で約五百人の社会人学生が学んでいる。
 また、他の大学と単位互換などの連携も、大学、短大合わせて七校が実施しており、多様なニーズにこたえる動きが始まっている。
 企業との共同研究は九九年度、新大で五十三件。うち県内企業は二十三件、長岡技科大でも県内企業は二十二件中八件にとどまっている。
 同研究所では「若年層の減少により、魅力ある大学の姿が問われている。地域との連携のなかで、介護分野の人材育成、研究中心、生涯学習型など個性化が進むことが予想され、大学間の提携、合併なども検討されてくるだろう」としている。
 この調査は、ホクギンクオータリー百二十三号に掲載されている。



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