独行法反対首都圏ネットワーク

蓮実学長、東大入学式で一連の大学改革を批判
(2000.4.12 [he-forum 813] 東京新聞04/12)

『東京新聞』2000年4月12日付夕刊

『大学改革は知性に背を向けている』
蓮実学長、東大入学式で批判

東京大学の入学式が十二日午前、東京都千代田区の日本武道館で行われた。蓮実重彦学長は式辞で「独立行政法人通則法によって国立大学の設置形態を変えようとする『大学改革』を含めて、より大きな文脈を無視した安易な二者択一によって進展している」と、政府による一連の大学改革をあらためて批判。新入生に「理由もなく決定的だと確信することは、思考の柔軟性を奪う。それは若さの放棄につながりかねない」と、意識して柔軟な知性を保つように求めた。
国立大学の独法化などの「改革」については「知性に背を向けたまま事態が推移している日本の現状を深く憂慮せずにいられない」と批判。「大学に備わっている知性だけが、そうした状況を批判することができる」と、大学人の果たす役割を強調した。
やや難解な内容だったためか、会場では居眠りする新入生の姿もちらほらと見られた。



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