独行法反対首都圏ネットワーク

福島大、人間理工学部構築案示す
(2000.4.4 [he-forum 784] 福島民報03/28)

『福島民報』2000年3月28日付

福大、人間理工学部構築案示す

 福島大の自然科学系学部増設に向けて具体的な検討を行う福島大学部増設懇話会が二十七日、福島市のホテル辰巳屋で開かれ、大学側は「人間理工学部(仮称)四学科案」を示した。

 大学が教授会で検討を進めている人間理工学部は、以前検討していた六学科案を集約したもので、環境と福祉を柱とし、学科は環境の領域が環境物質工学科、地域共生システム学科、福祉の領域が知能福祉工学科、機械福祉工学科。それぞれ入学定員六十人、教官二十人となっている。教育、行政社会、経済の既存の三学部との垣根を低くし、関連科目の相互取得もできるようにする。

 さらに、会議のなかで、今年度、文部省から大学改革推進のための経費が予算化されており、大学側は文部省からの学部増設に向けての研究調査費と位置付け、一歩前進したとして具体的準備を進めていることを明らかにした。

 今後、大蔵省に対し学部増設準備費を求めていく方針で、予算が付いた段階で学部増設が決まる。 懇話会には福島大学部増設期成同盟会会長の佐藤知事、吉原泰助福島大学長、坪井孚夫県商工会議所連合会長、十文字孝夫元大阪大事務局長、石川満福島市助役が出席した。

 会議の中で吉原学長は、国立大の独立行政法人化の検討が進み、市場原理が導入されれば地方大学の自活は危うくなる、との危機感から、独立行政法人化を前にした自然系学部増設の実現を強く呼び掛けた。

 出席者は四学科案を了承し、早期実現に向け、協力していくことを申し合わせた。

 福島大と同様に自然科学系学部を持たない滋賀大でも学部増設が検討されているという。



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