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国立大法人化で東大学長、首相官邸に乗り込み「直訴」
(2000.3.16 [he-forum 701] asahi.com 03/16)
asahi.com 2000年3月16日付
国立大法人化で東大学長、首相官邸に乗り込み「直訴」
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「このままでは国の将来を誤る」「大学のために国はもっとお金を注いでほしい」。国立大学の独立行政法人化をめぐり、国立大学協会の会長の蓮實重彦・東大学長らが16日、首相官邸に乗り込み、小渕恵三首相に再考を「直訴」した。
蓮實氏と国大協副会長の中嶋嶺雄・東京外国語大学長が文部省の佐藤禎一事務次官立ち会いで面会した。
国立大を行政法人とする案はもともと、小渕首相が国家公務員の数を2010年度までに25%削減する公約を掲げたことに始まってい
る。「数合わせ」の論理の中で、約12万5000人の教職員をもつ国立大が目を付けられたかっこうだ。政府内では、国立病院や陸運局
の自動車検査業務などの行政法人化がすでに決まっている。
蓮實氏らは「行政法人になる他の機関と国立大を同列に扱うことに
は慎重であってほしい」「国から切り離すのなら、大学の特殊事情を踏まえた全く別の制度による法人化も考えてほしい。国が衰退しないためには、予算増は絶対必要だ」などと力説した。小渕首相は「おっしゃることは理解できる」と言葉少なにうなずいていたという。