独行法反対首都圏ネットワーク

北海道教育大学岩見沢校での「独法化」反対市民シンポの報告
(2000.3.6 [he-forum 660] 北海道教育大学岩見沢校の市民シンポ報告)

北海道教育大学岩見沢校での「独法化」反対市民シンポの報告

 北海道教育大学岩見沢校では、これまでの教職員組合による「独立行政法人化」阻止の活動をもとにして、教職員有志の実行委員会による「地域における大学のあり方を考えるー国立大学の独立行政法人化問題ー」と題した市民参加のシンポジウムを開催しました。シンポジウムは、パネラーとして岩見沢校の教員2名、北大(全大教北
海道執行委員)1名、地元の高校教員1名、大学への進学生を抱えている母親1名の計5名で、岩見沢校の教員がコーディネーターをつとめ、夕方から2時間半ほどの短い時間ではありましたが、フロアーからの活発な提言もあり、大学として初めての試みとしては数々の成果や教訓を得ることができました。地方都市における大学の存在があらためて問いかけられた集会でした。

 岩見沢校教職員組合では、市議会へ「独法化」反対の要請決議を求めており、この運動のなかで「独法化」の問題点については市民レベルでの十分な理解が必要であるということとなり、今回の市民シンポジウムが企画、実施されました。多少疑問点もありますが、参考までに、以下に当日の模様を伝えた北海道新聞の地域版の記事内容
(概略)をお伝えします。

****(北海道新聞 3月4日朝刊)

 北海道教育大学岩見沢校の教職員有志が、国立大学の独立行政法人化問題を含め地域の大学のあり方について考えるシンポジウムを2日夜、市民会館で開いた。札幌校との統合案が浮上している岩見沢校は、北海道教育大学自体の独立行政法人化をめぐる動きに絡み、存続を含めた在り方が問われている。そこで、地元市民とともに現状や今後の方策を話し合おうと、初めて開催された。
 独立法人化は、国立大学に国と民間の中間的な法人格を与え、運営などについて各大学が独自の権限でできる。その一方で、小子化が進む中では教員養成系大学の存在が厳しいーとの指摘も出ている。教職員有志でつくる実行委員長も「地方の小さな大学は危機に直面するのが現実」と危機感を訴えた。同校のパネラーの一人は「札幌校と岩見沢校の統合問題は、独立行政法人化が浮かび上がったことで、北海道教育大学全体として考えなければならなくなった」と指摘。「残り方として、本当に岩見沢に大学が必要なのかという議論を含め、全市的な大きな動きがなければ存続は厳しい」と見通しを述べた。会場には教職員や同校OB、市民ら約60人が参加。参加者からは「これほど切迫した事態になっているとは知らなかった」「行政や議会の運動の進め方がよくわからない」などの意見が出された。同実行委員会は市民との理解を深めるため、シンポジウムを今後も開催する方針だ。



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