独行法反対首都圏ネットワーク

大分大学教職員組合、シンポジウム報告
(2000.3.5 [he-forum 656] シンポジウム「大分大学にのぞむ」開催)

 大分大学教職員組合は4日、シンポジウム「大分大学にのぞむ 〜新世紀の国立大学像〜」を開催しましたのでお知らせします。市内の施設を会場とし、パネリストとして、国会議員、地元紙記者、県高教組役員、県中小企業家団体役員、学長補佐を迎え、市民や学長も含む大学関係者ら70名ほどが参加しました。

 独法化など今日の大学をめぐる情勢についての基調報告の後、パネルディスカッションを行いました。「知的センターとしての機能を果たしてほしい」(地元紙記者)、「高校生の見学や高校への出張講義がほしい」(高教組役員)、「地場の中小企業活性化に人材養成な
どもっと関わって」(中小企業家)などの具体的な点から、「開かれた大学を求める」という大きな課題まで、様々な意見・要望が出されました。大学関係者からは、提起された問題に対する対応策を既に採っているにもかかわらず、それが一般の市民には、必ずしも知られ
ていないことなど、市民レベルでの大学と地域社会との交流が実感される、との意見が出されました。また、フロアからは、「大学はがんばっている、もっと成果が知られるべきだ」(社会人大学院生)、「地域との交流では努力しているようだ」(地方自治体職員)等の発言もありました。大学の地域とのかかわり方に、反省すべき点も多々指摘されましたが、一方で、国立大学の存在意義が問われている昨今、市民から強く励まされる催しとなりました。

 当日の様子は、地元紙「大分合同新聞5日付け朝刊」に、「新世紀の大学像は 教職員組合がシンポ」という記事で掲載もされましたので、以下に紹介します。

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 大分大学教職員組合(大嶋誠委員長)は四日、大分市のコンパルホールでシンポジウム「大分大学にのぞむ 〜新世紀の国立大学像」を開いた。組合員や一般県民ら約七十人が参加した。経済学部の阿部誠教授が「一九九〇年代の大学改革とこれからの大分大学」と題して基調報告。同大学OBの梶原敬義参議院議員と県中小企業家同友会の藤井勝専務理事、県高教組の萩原明子執行委員、大分大学の川野田実夫学長補佐らがパネリスト、阿部教授がコーディネーターとなり、地域の大学としての大分大学の在り方を論議した。シンポでは大分大学の教育(人材育成)や地域との連携などから意見を交換。大学の大衆化や少子化時代を迎え、自立心や問題意識を持った人材育成の必要性や、「地域の活力は中小企業がつくる。ぜひ地域、中小企業へ人材を送ってほしい」との声が出ていた。地域との連携では、共同研究や生涯学習など大学の様々な取り組みが県民に見えにくい現状が指摘され、「もっと交流や議論の場を設けてはどうか」「市街地にセンター的なものをつくるべき」など、開かれた大学に向けた提案もあった。

大分大学・市原

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