独行法反対首都圏ネットワーク

高知大と高知女子大 単位互換来春スタート
(1999.12.14 [he-forum 478] 高知新聞12月14日付)

『高知新聞』12月14日付

 高知大と高知女子大
 単位互換来春スタート

 高知大学(山本晋平学長)と高知女子大学(成田十次郎学長)が来春から、単位互換をスタートさせることになり十三日、両大学長が協定書の覚書に調印した。県内大学同士の単位互換は初めてで、両大学は単位互換が可能な科目の選定などの作業を急ぐ。

 両大学と高知医科大学、高知工科大学の県内四大学と放送大学は大学間の交流を進めようと九年四月、単位互換協定を締結。具体的な実施方法は相互に覚書を交わすことになっていた。放送大学との単位提携は高知大と高知医大、高知工科大で既に結ばれている。

 高知大と高知女子大の間で合意した単位互換システムは、希望学生を特別聴講学生として受け入れ、学生は受け入れ大学が指定した互換科目の中から授業を選択する。修得できる単位数は八単位まで。受け入れる学生数は両大学とも一科目当たり五人以内で、入学料や授業料は徴収しない。評価も受け入れ大学が行い、派遣大学に成績証明書を送付する形を取る。

 高知大で行われた調印式には山本学長と成田学長ら約十人が出席。両学長が覚書に署名、調印し、覚書を交わした。

 高知大の山本学長は「大学は独立行政法人問題で揺れているが、互いの知的財産を共有し、教育のほか研究も協力してやっていくことが大切。教員の共同研究も、そのシステムづくりを計画していきたい」とコメントした。

 高知女子大の成田学長は「大学の存在意義が問われている。高知大との協定は女子大の学生にとって恵まれた環境が生まれ、教員の研究にも大きな刺激となる。何より学生が自分の求めるものが選べるという点が大きい」と話していた。

【写真】覚書を手に握手する高知大の山本学長(右)と高知女子大の成田学長(高知市曙町2丁目の高知大)



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