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大学のトップが相次ぎVB設立・産学連携呼び水に
(1999.12.7 [he-forum 453] 日経新聞12月6日付)
大学のトップが相次ぎVB設立・産学連携呼び水に
広島工業大学(広島市)の高木俊宜総長ら大学のトップが出資し、ベンチャー企業を設立するケースが相次いでいる。トップが産学連携の旗振り役になることで、教授や研究者と民間企業の共同事業が活発になる可能性が大きく、学内の研究成果の産業界への移転が一段と加速する見込みだ。
広島工業大学の高木総長は包装材メーカーのモパック(浦和市、元山善介社長)などと共同出資で、新会社「クラスターイオンビームテクノロジ」(同、同)を設立した。総長は資本金1400万円の5%を出資し、技術顧問に就任。同社は高木総長が研究開発してきたイオンビームの技術を活用する。イオンビームはイオンを照射して物質を変化させられる。フィルムにイオンを照射して導電性物質を含ませ、電気を通るようにして太陽電池向けに利用するなどの開発を進め、製品化を目指す。
光技術が専門の千歳科学技術大学(北海道千歳市)の緒方直哉学長は同大学の教職員らと共同出資で、コネクターなど光回路部品を開発する「フォトニックサイエンステクノロジ」(千歳市)を今月中に設立する。学長は資本金1000万円の10%を出資。社長は新会社と研究面で協力する民間企業から選ぶ予定。