独行法反対首都圏ネットワーク |
独立行政法人化を批判
国立大学協会会長 高等教育の改革強調
(1999.11.20 [he-forum 381] 国大協会長談話−11月19日付「しんぶん赤旗」)
佐々木(東職書記長代行)です。
「しんぶん赤旗」11月19日付
独立行政法人化を批判
国立大学協会会長 高等教育の改革強調
東京都内で開かれていた国立大学協会総会の論議をうけて、蓮實重彦会長(東京大学学長)は十八日、「国立大学の独立行政法人化問題の議論を越えて高等教育の将来像を考える」と題する談話を発表しました。
談話は、九月に文部省が発表した、特例措置によって国立大学の独立行政法人化(独法化)をすすめる方針について「現状では、実現さるべき高等教育の改革にとって必ずしも有効な手段とはなりがたい」からだと、現在の国立大学の独法化案を批判しています。
そして、「いま必要とされているのは(中略)国公私立を含めた高等教育総体の大胆な変革にほかならない」と指摘。とくに「高等教育予算の国民総生産あたりの比率が、先進国においては最も低いという異常な現実」を「深く憂慮せざるをえない」としたうえで、「その改善のための新たな枠組みが必要とされるなら、その設計に積極的に加担する意志がある」とのべています。
さらに、「国民的な議論の高まりを期待せずにはいられない。大学は、その社会的、国際的な役割にふさわしい真の変革の実現を強く望んでいる」と、高等教育の改善のための世論の高揚を期待しています。
記者会見で蓮實会長は質問に答えて、文部省方針発表以前に明らかにした、独立行政法人通則法の大学への適用に反対するとの態度は変わらないことを表明しました。
国立大学協会は、すべての国立大学の学長で構成される団体です。