独行法反対首都圏ネットワーク |
国立病院・療養所の経営、1つの独立行政法人に統合
(1999.11.19 [he-forum 374] asahi.com 991118)
asahi.com 1999年11月18日
国立病院・療養所の経営、1つの独立行政法人に統合
----------------------------------------------------------------------------
厚生省は18日、2004年には153カ所に再編される国立病院・療養所の経営を1つの独立行政法人に統合する方針を明らかにした。大野由利子厚生政務次官が同日の衆院行政改革特別委員会で「全国的なネットワークをつくるため、(全体を)1つにすべきだ」と述べた。
厚生省は、現在全国に226カ所ある国立病院・療養所の再編を進めており、2004年には153カ所に統廃合される。来年度からは、がんや呼吸器疾患など19の疾病分野ごとに14のネットワークを組み、政策医療を進める方針を決めている。
政策医療の質を高めるには、研究の共有や人事交流が欠かせず、各病院を1つ1つの独立行政法人とするのではなく、本部機能を置いて全体を1つの経営体とする方が機能的との判断だ。
1つの独立行政法人にすると、病院経営が一本化されて組織もスリムになる半面、各病院の経営状況が見えにくく、経営悪化の責任をどこに求めるか不透明になるなどの問題点もある。
独立行政法人は国から運営を切り離して予算の自由裁量を広げる代わりに、外部から業績を評価して業務の効率化をはかる。政府は2001年4月に国の83機関を独立行政法人にするのを皮切りに、2004年度までに89機関・事務を移行させる方針だ。
(22:27)