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「学問の自由侵害も」(11/7 佐賀新聞)
(1999.11.17 [he-forum 366] 佐賀新聞11月7日付)
「学問の自由侵害も」掲載日1999年11月07日 <自>写有
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〈「学問の自由侵害も」〉
国立大学の独立行政法人化をテーマにしたシンポジウム(日本科学者会議佐賀支部主催)が六日、佐賀市の佐賀大学であった。教職員や市民ら約六十人が地方の国立大学の在り方を考えたが、大学側は「学問の自由を侵害する恐れがある」と独立行政法人化への強い懸念を示した。
佐大の佐古宣道学長が少子化による学生数減や学生の学力低下など国立大学の抱える課題を提示した後、理工学部の中島謙一教授が独立行政法人化について問題提起。効率性を追求する独立行政法人に教育・研究がなじまないことを指摘しながら、大学運営に対する政府の介入が増大する懸念を挙げ「大学の自治、学問の自由の侵害は国民にとってもマイナス」と強調した。一方、市民からは地方国立大の在り方に対する注文も。小城郡農協の野口好啓組合長は「地域的な特長がないと地方国立大の必要性は薄い。佐大で学びたいと思わせるものを持ってほしい」と注文した。(谷口)