独行法反対首都圏ネットワーク

3大学院で単位互換
富山大・富山医薬大・県立大が連携(北日本新聞11/9)
(1999.11.9 [he-forum 327] 富山三大学連携)

発行/1999年11月 9日/北日本新聞

3大学院で単位互換/富山大・富山医薬大・県立大が連携/12年度から

 富山大、富山医薬大、県立大の三大学は十二年度から、大学院間で単位互換制度をスタートする。将来的には学部の教養教育の共同実施にも広げたい考え。学生は母校以外の講座を受講し、専門の幅を広げることになる。十二月にも三大学間で調印式を行う予定。
 単位互換は富山大が理工学研究科十専攻、富山医薬大が薬学研究科一専攻、県立大が三専攻で実施し、修士課程で互いの講義が受講できる。単位互換の講座枠や時間割などは、今後各大学で調整する。
 これまで各大学は、外国の大学と交流協定を結び、留学生を中心に単位互換を認めてきた。今回の協定で大学院の一般学生も可能になり、学生にとって単位を互換した講座の授業料が徴収されないなどのメリットがある。
 昨年十一月に開かれた県大学長懇談会で、富山大の時沢貢学長が提案。富山大と富山医薬大間で検討を進め、県立大が加わった。
 富山大の宮下尚理工学研究科長(工学部長)は「社会の多様化に伴い、幅広い分野の研究が求められている。いろんな教養を身に付けた高度技術者の養成をしたい」と述べた。富山医薬大の竹口紀晃薬学研究科長(薬学部長)は「地域産業の発展に役立つ人材を育てたい」、県立大の中島恭一工学部長は「各大学の特色を生かし、地域の教育力を高めたい」と話している。
 全国では九年度までに国公立、私立合わせ三百四十六校が単位互換制を設けている。同志社大や立命館大など三十七大学、短大が参加する「大学コンソーシアム京都」が有名。東京では一橋大や東工大、東京外語大など五大学が教養教育で連携の構想を進めている。
 県内三大学の単位互換について文部省は「地方大学の講座が充実し、連携が可能になった。将来は遠隔地の大学間でも情報ネットワークを使った連携があるだろう」とみている。



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