独行法反対首都圏ネットワーク |
広中平祐・山口大学長
時間をかけた議論こそ必要
(1999.11.7 [he-forum 319] 広中平祐山口大学長の発言)
『中国新聞』1999年9月18日付
広中平祐・山口大学長
時間をかけた議論こそ必要
法人化に反対する。青写真がはっきり見えていない段階だが、政府の主張をみると、将来、禍根を残すとしか思えない。国の財政上は「成功した」と言えるかもしれないが、国立大には自治によって守られる学問の自由や伝統があり、旧国鉄や銀行と違って簡単に形態は変えられない特殊性がある。世の中にとって「すぐ役に立つ」研究が優遇されるのなら、私のような数学者はどうなるだろう。大学組織が「独立法人」の運営に意識を変えるのは大変なこと。じっくり時間をかけて議論すべきだ。
万が一導入が決まった時のために私的に数人に構想を練ってもらってはいるが、積極的な準備を進めているわけではない。