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佐賀大学「全学教育協議会」メンバー有志の意見
(1999.9 [he-forum166]佐賀大学「全学教育協議会」メンバー有志の意見)
佐賀大学の豊島です.
教養部の後継組織である「全学教育協議会」(注)において,メンバー有志の意見という形で次のような文書を審議し,その結果を提案者豊島が学長・評議員に送りました.
9月28日の全学教育協議会の席上,私,豊島が協議会の「決議」として提案しましたが,若干の議論のあと,協議会の議決としてではなく,協議会メンバーの意見の動向を見るという目的で議長が挙手で賛否を問いました.その時点の出席者28名中16名が賛成を表明したものです.
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「全学教育協議会」メンバー有志の意見
国立大学のいわゆる「独立行政法人化」は大学を行政に従属させるものである
1.国立大学のいわゆる「独立行政法人化」は,独立した教育・研究機関を政府の命令で動く「行政機関」に変えようとするものである.これは「学問の自由」を保障した憲法23条の実質改憲であり,また教育への不当な支配を禁止した教育基本法10条に背くもので,とうてい容認できない.
2.「独立行政法人化」された場合,教養教育はその性質から行政の介入を受けるおそれが強く,大学版「学習指導要領」による統制も杞憂とはいえない.
学長および評議員はこれへの反対の立場を堅持し,その趣旨を国民に理解してもらうよう努力していただきたい.文部省との協議などで国大協が「次善の策」に自ら手を染めてしまうことは,問題が正式に国民の前に提起される国会審議に際して,原則的な立場を表明する資格さえも失う事を意味する.
1999年9月28日
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なお,「決議案」のプリントには,通則法の14条,20条,29条,30条を参考資料として添付しました.
(注) 全学教育協議会は教養教育の実施組織で,全学から選出された56名の教授・助教授などで構成されています.教授会ではありませんが,規模,構成員はほぼそれに匹敵します.
TOYOSHIMA Kouichi, University of Saga/佐賀大学理工学部物理
豊島耕一 ------市民による核廃絶に支持を------
http://www03.u-page.so-net.ne.jp/ta2/toyosima/goilsupt.html