独行法反対首都圏ネットワーク

独立行政法人化、北見工大も検討−来月末までに協議会設置
(1999.9 [he-forum150]9月25日北海道新聞)

『北海道新聞』9月25日付社会面です。「積極派」執行部の方向性をよく示しています。
小沢弘明(千葉大学)
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独立行政法人化、北見工大も検討−来月末までに協議会設置

 【北見】北見工大(厚谷郁夫学長)は二十四日、独立行政法人化に関する検討を内部で進めるため、大学改革協議会を十月末までに設置する方針を決めた。
 厚谷学長が座長を務め、来年三月までに大学としての考え方の骨子をまとめる。
 道内では北大が、独立行政法人化検討のためのワーキンググループを発足させている。北見工大は、十月二十日ごろに開く教授会の後に、大学の学部の教授を中心に十人前後で協議会を発足させる予定で、大学として独立行政法人化にどう対処すべきかのほか、大学のカリキュラム改革なども話し合う。

 独立行政法人化は、国から業務の一部を切り離し、国と民間の中間的な法人格を与える新形態。国立大学も自らの権限と責任で運営に当たることが可能になり、自主性・自立性が拡大するとして、文部省が「大学自治の尊重」を条件に容認している。北見工大はこうした流れを踏まえ、「学内で何も検討しないのは不自然だ」として、大学の自主性を育てる機会ととらえ、積極的に検討することにした。

 厚谷学長は「こういう時にこそ、大学改革が必要だ。いつまでも文部省による護送船団方式ではなく、工大の教官たちで自分の大学をつくっていかなければならない」と話している。


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