『日刊工業新聞』2009年2月23日付

東工大、社会人に“製造業大学院”4月開設−将来は単位取得も


東京工業大学は大学院レベルの製造業専門教育を広範に手がける「社会人教育院」を4月に開設する。社会人教育を行う大学は多いが、名称に「社会人教育」を前面に出した学内横断的な機関を設立するのは初めてという。化学物質の安全性を電機や自動車などユーザー企業担当者が学ぶ講座や、モノづくりと先端技術の融合を中小企業幹部が体得する講座などを設ける。将来は単位化可能とされる「履修証明書」を出すため、修士・博士号の取得を狙う個人の参加も見込んでいる。

09年前期に開講するプログラムは(1)化学物質の安全性管理(9科目設定し、1科目15回開講で1万5000円。4科目以上で履修証明書を発行)(2)モノづくり技能と先端技術を統合した製造中核人材育成(7カ月間の毎週土曜開講で約31万円など)(3)中堅・中小企業の次世代幹部向け技術経営(MOT)(1年間平日夜45回開講で約25万円)など。