『高知新聞』2008年3月29日付

高知大学長に相良氏再任 文科省


文部科学省は28日、高知大学の次期学長に相良祐輔・現学長を任命することを決めた。渡海紀三朗文科相が同日の閣議に報告し、了承を得た。相良氏は4月1日付で就任。任期は4年。

高知大の学長選考をめぐっては、相良氏再任を決めた学長選考会議の決定無効を求めて、対立候補の高橋正征氏=高知大大学院黒潮圏海洋科学研究科長=らが大学を相手取って高知地裁で係争中。これに対し、大学側は2月28日付で、相良氏を次期学長に任命するよう文科省に上申していた。

原告側の教授らは「非常に残念。学内の混乱を知った上で、文科省が相良氏の再任を認めたことは、監督官庁として無責任であり、法廷の場で追及したい」と、文科省に対しても任命取り消しを求める訴訟を起こす考えをあらためて示した。

次期学長就任の閣議了承が得られたことについて、大学側は「正式な手続きを踏んで上申している。それ以上はコメントできない」としている。