『朝日新聞』2007年9月6日付

国立大学長の報酬額 阪大、東大を抜いてトップに


国立大学長の報酬は法人化後も、基本的には国が五つのランクごとに決めている。東大と京大が最高ランク。次が阪大など旧帝大の残り5校と筑波大だ。

首都圏は地域手当が他より高く、報酬総額は長年、東大が首位だった。しかし、05年に人事院が国家公務員の給与改定でマイナスを勧告し、その影響で06年度は順位が動いた。05年度より減った分を阪大や京大は補填(ほてん)したが、東大は補填せずに約140万円減。さらに阪大では、経営協議会が学長の手腕を高く評価して800万円近く賞与が上積みされたため、阪大がトップに立った。

2位は東北大。年度途中に学長が交代し、交代時期の関係で新旧2人の学長に賞与を払ったために急増したという。1日に結城章夫元文部科学次官が就任した山形大学長は1797万円。次官より600万円余り少ない。


■国立大学学長の年間報酬額

(1)大阪大(大阪)      2483

(2)東北大(宮城)      2480

(3)京都大(京都)      2466

(4)東京大(東京)      2341

(5)九州大(福岡)      2301

(6)名古屋大(愛知)     2280

(6)北海道大(北海道)    2280

(6)一橋大(東京)      2268

(6)千葉大(千葉)      2199

(10)東京医科歯科大(東京) 2175

(文科省まとめ。06年度。単位・万円で1000円以下を四捨五入。毎月支払われる報酬のほか、賞与や諸手当を含む。学長が交代した場合は2人分の合計)