「運営費交付金競争配分反対」学習会の案内ほか

各位
                全大教関東甲信越地区協議会
                    事務局幹事 立石 雅昭

 国立大学の予算に関わって、重大な事態が進行しています。経済財政諮問会議での民間委員による評価に基づいて「運営費交付金」を配分するべきだとする主張にたいして、文部科学省が試算した各国立大学の予算額が提示されています(http://www.shutoken-net.jp/2007/05/070511_4jimukyoku.html参照)。平成18年度の科学研究費の配分を基礎に、各国立大学への運営費交付金の配分額を試算したものですが、それによれば、全国立大学87の82%に相当する71大学で運営費交付金額が減少し,さらに,55%に相当する48大学において50%以上減少して経営が成り立たなくなるとしています。あらたに財務省でも2種類の試算が公表されました(http://www.shutoken-net.jp/2007/05/070522_9mof.html)。安倍政権は経済財政諮問会議の検討結果なども踏まえて、6月の末にも「2007骨太方針」を策定しようとしています。場合によれば、6年間の中期計画終了を待たず、次年度からこうした評価に基づく配分を強引に進める可能性もあります。

 これはとりわけ地方における国立大学にとって大きな打撃となるとともに、日本における高等教育のあり方を根底的にゆがめるものとなる可能性もあります。

 こうした政府の動きにたいして、国立大学協会でも重大な事態との認識のもとに、様々な動きが生まれつつあります(http://www.janu.jp/seminar/index.html参照)。全大教もこの間取り組んできた国立大学予算の抜本的拡充を求める社会的応援団作り、署名の強化とともに、文部科学省や国立大学協会への要請・要望の動きを強化しています。こうした中、全大教関東甲信越地区協議会としても「評価に基づく運営費交付金の配分」に反対し、高等教育予算の抜本的拡充を求めて運動を強化するために、国立大学法人法反対首都圏ネットワーク(新首都圏ネット)と共催で当面、以下の行動を提起します。全大教未加入大学の単組の皆さんも含めて、是非、多くの大学単組での参加・取り組みをお願いします。

1. 「運営費交付金の競争的配分反対」学習会
      2007年6月2日(土) 午後1時から6時
   会場: 国公労連本部会議室 (東京都港区西新橋1-17-14 リバティ14ビル5F)TEL 03-3502-6363
     内容: 運営費交付金を巡る情勢
         行動の提起と運動の展望
         各国立大学における情報と運動の交流
      
2. 関東甲信越地区大学教職組「運営費交付金の競争配分反対」統一行動
      2007年6月12日(火)早朝〜夕刻 
   翌日の国大協総会に向け、関東甲信越地区規模で、連帯した取り組みとします。それぞれの単組の実情に応じて、早朝もしくは昼休み(夕刻)決起集会、学長申し入れなど多彩な取り組みを展開することとします。

3. 国大協総会要請行動
   6月13日(水)午前9時半から10時半(総会開催時刻によって若干変動します)
   東京一橋の「学術総合センター 一橋記念講堂」で開催される国立大学協会総会に向け、宣伝・要請行動に取り組みます。

 注:上記1ならびに3の取り組みに参加いただける方は事前に事務局までご連絡ください。

 注:上記2の取り組みについて:取り組まれるところは事前にその内容をお知らせください。できれば、事後の報告もお願いします。可能限り連帯の挨拶やメールを送り合いましょう。

  以上、ご意見や質問があれば、お寄せください。

        問い合わせ:全大教関東甲信越地区協議会事務局幹事
              新潟大学職員組合書記次長 立石 雅昭