□ 特別寄稿「経済財政諮問会議での民間議員の意見をめぐって」 北海道教育大学長 村 山 紀 昭 3月の国大協総会で、久しぶりに国立大学法人の今後について長時間熱心 な議論がありました。きっかけは、経済財政諮問会議で民間議員4人から提 出されたペーパー「成長力強化のための大学・大学院改革について」です。 ペーパーは、「世界中の大学がダイナミックに連携・再編に取り組むなかで、 日本の大学は世界の潮流から大きく遅れている」という現状認識に立って、 「国際競争力の高い知の拠点づくり」を謳い、国立大学法人に関して、教職 員数などを基に立てられている現行の運営費交付金配分を、2期目の中期計 画に向けて「大学の努力と成果に応じ」「大学再編を視野に入れ、選択と集 中を促す配分ルール・基準」に転換することを求めています。 折しも、国大協では、新しい取り組みとして、「21世紀の国立大学を考 える委員会」の設置を決め、法人化3年の検証を含めて本格的な国立大学法 人像を描き出す課題に乗り出しました。今後しばらくの間、いろいろな角度 から国立大学をめぐる大議論が行われると思われますが、ここでは、とりあ えずの感想をいくつか述べたいと思います。 (1)「国際競争力」ということ (2)国立大学の原則の確立 (3)国立大学の改革力 (4)運営費交付金の競争化? ⇒▽ 詳しくはこちらから http://www.zam.go.jp/pdf/00000032.pdf |