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『日本経済新聞』2006年1月7日付

大阪市立大学、都市研究プラザ開設へ


 大阪市立大学は4月に都市問題の新たな研究組織「都市研究プラザ」を発足さ
せる。大阪市の船場地域(中央区)と天神橋筋6丁目駅付近(北区)にサテライ
ト拠点を設け、都心部の集客などをテーマとした社会実験に取り組む。都市研
究を通じて産学連携を強化し、観光業界などから資金を集める。2006年度に独
立行政法人化する同大学の目玉事業とする。

 船場に開設する拠点は「芸術カフェ」(仮称)と名付け、若手を中心とした
音楽や絵画、彫刻などの発表の場にする。どのようなイベントにすれば集客が
成功するか実証実験をする。企業名を冠にした演奏会などの開催により民間に
資金協力を求める。

 大規模な商店街があり、人通りが多い天六の拠点では中高年の雇用改善に向
けた就労支援策などを研究する。就労支援の非営利組織(NPO)や企業、大
阪市と連携して、就職の仲介も実験する考え。2拠点とも06年夏までに開設する
予定だ。