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新首都圏ネットワーク

『毎日新聞』秋田版  2005年6月22日付

県立大:特待制度の導入検討 知事「優秀な学生を確保」


 寺田典城知事は21日、来年4月に公立大学法人化する県立大について、成
績優秀者に対する授業料減免などの導入を今後検討する考えを明らかにした。
県議会で、工藤嘉左衛門県議(新生会)の一般質問に答え、「大学間競争の一
層の激化が予想される中で、意欲ある優秀な学生を確保するため」と述べた。

 国公立大学での授業料の減免措置はこれまで、「経済的理由」があるのが原
則だった。しかし、昨年4月の国立大学の法人化以降、学生確保を目的に成績
優秀者に対する減免措置を検討・導入する大学が徐々に出現。石川県の国立大
学法人・北陸先端科学技術大学院大学では、全学生約1000人の中で、30
人程度の授業料を全額免除しているという。県立大では今年度の入試出願倍率
が4・7倍となり、前年度の6・4倍から減少した。【小倉祥徳】